ハミングのCM曲の元ネタは、坂本九さんの『ステキなタイミング(原題 GOOD TIMIN’)』です。
本記事では…
- ハミングのCM曲で元ネタとなったのはどんな曲か
- 元ネタとなった曲の詳細
- 歌っている歌手
- ハミングCMの注目ポイント
などについて、くわしくご紹介します。

ぜひ見てみてね!
ハミングのCM曲の元ネタは、坂本九さんが歌う『ステキなタイミング』。
「あなたのハミング〜♪」というフレーズが印象的なハミング消臭実感のCM。実はこれ、坂本九さんが1960年に歌った『ステキなタイミング』(原曲『Good Timin’』)が元ネタになっているのだそう。
\「あなたのハミング・部屋干し」篇/
坂本九さんの『ステキなタイミング』は、もともとはアメリカの歌手ジミー・ジョーンズが歌った『Good Timin’』という曲で、全米チャートでもトップ3に入るヒット作でした。
日本では最初、飯田久彦さんが歌う予定だったそうですが、「坂本九さんの声にぴったりだ」となり、急きょ坂本九さんのレパートリーに。レコードでは「ビキニスタイルのお嬢さん」のB面でしたが、テレビでよく流れたのはこっちの曲。そんな経緯もあって、発売当初から大きな人気を集めました。
訳詞を手がけたのは草野昌一さんで、「漣健児(さざなみ けんじ)」というペンネームを初めて使った作品としても知られています。どこか懐かしくて、聴くと気持ちが明るくなる、そんな一曲です。
\ハミングCM元ネタ曲『ステキなタイミング』/



記事後半ではさらに詳しく紹介するよ。
坂本九さんの『ステキなタイミング』が使われているハミングのCMについて
坂本九さんの『ステキなタイミング』が使われているハミングのCMは、2025年4月3日(木)から放送されている、以下の1本です。
- 花王 ハミング「あなたのハミング・部屋干し」篇
CM曲に『ステキなタイミング』が選ばれたのはなぜ?
坂本九さんの『ステキなタイミング』が、ハミングCM曲の元ネタとして選ばれた理由。それはきっと、曲に込められた「いろいろ大変なことはあるけれど、うまくやれるように工夫して、ごきげんに生きていこう」というメッセージが、ハミング消臭実感の「ゴキゲンな暮らしを応援する」というメッセージにぴったりと重なったからなのではないかなと思います。
現代の暮らしに、少し疲れてしまっている人々へ、「ほんの少しの変化で、暮らしはもっと楽しく感じることができるよ」っといった応援の気持ちを伝えるのにも、ぴったりの曲だったのではないでしょうか。原曲を知っている世代にも、初めて聴いた若い世代にも、どこか気持ちを弾ませてくれる、そんな選曲のように思います。



つい口ずさんじゃうね!
小栗旬さんが洗たく好きのパパに!ごきげんな姿に元気をもらえる
『ステキなタイミング』の替え歌を口ずさみながらテキパキと家事をしているのは、俳優の小栗旬さん。今回は「洗たく好きのパパ」という役どころで、家族のために、洗濯をはじめ、毎日せっせと家事に励む姿を演じています。
夜遅く帰ってきても、翌朝の準備として部屋干しをしたり、出勤前に畳みものをしたり。休日には子どもたちと一緒に洗たく物を片付けたり…、見ている側も思わず感心してしまうほどの、素敵なパパぶりです。
CMを見ると、「忙しい毎日でも、気分よく頑張っていこう」といった気持ちになれるのは、小栗旬さんがとても心地よさそうに日常の家事をしている姿が見れるから。ハミングのCMと一緒に、毎日を元気に過ごしていきたいですね。



がんばろうって気持ちが自然と湧いてきたよ。
ハミングのCM曲の元ネタ・坂本九さんの『ステキなタイミング』とはどんな曲?
ハミングのCM曲の元ネタとなった曲、坂本九さんの『ステキなタイミング』とは、どんな曲なのか、曲が誕生した背景や歌っている坂本九さんについてなど、さらにくわしくご紹介します。
▼楽曲『ステキなタイミング』を知る5つのポイント
- 原曲はアメリカのヒット曲『Good Timin’』
- 坂本九さんがメインボーカルとして歌唱
- B面ながらテレビ演奏で注目された異例の展開
- 訳詞者・漣健児としての“デビュー作”
- 今も愛され続ける、時代を超える魅力



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原曲はアメリカのヒット曲『Good Timin’』
『ステキなタイミング』の原曲は、アメリカのジミー・ジョーンズが1960年にリリースした『Good Timin’』という曲です。テンポの良いリズムと一度聞いたら耳から離れない印象的なメロディで、当時のアメリカでも大ヒットし、Billboard Hot 100では最高3位を記録しました。
歌詞は「人生におけるタイミングの大切さ」を軽やかに歌ったもので、ユーモアの中に少しだけ哲学が感じられるような内容。坂本九さんのバージョンも、原曲の陽気さとメッセージをうまく引き継いでいます。
聴くと、どこか気持ちがほぐれるような雰囲気で、時代を越えて愛され続けている名曲のひとつです。
\ジミー・ジョーンズ『Good Timin’』/



口ずさみたくなる曲だよね。
坂本九さんがメインボーカルとして歌唱
この曲を歌っているのは、坂本九さん。『上を向いて歩こう』や『見上げてごらん夜の星を』などの楽曲で知られる、昭和を代表する歌手です。
もともとは別の歌手・飯田久彦さんが歌う予定だったそうですが、「やっぱり坂本九さんが合う」ということで変更になったという話には、なんだか納得してしまいます。
坂本九さんの歌い方には、朗らかさと人懐っこさがあって、聴いているだけで心がちょっと軽くなるような感覚があるんですよね。現代でも「坂本九さん曲が好き」という方は絶えません。



声だけで癒されるよ。
B面ながらテレビ演奏で注目された異例の展開
実はこの曲、もともとA面ではなかったのだそう。レコードとしては『ビキニスタイルのお嬢さん』のB面に収録されていた曲だったというから驚きです。しかし当時、坂本九さんの人気がすでに高まっていたこともあって、「テレビで流すなら、やっぱり坂本九さんの声が前に出ている曲がいい」と判断され、『ステキなタイミング』がテレビ番組などでよく歌われるようになったのだそう。
レコードとしてのA面・B面の区別以上に、テレビの放送によって人気が広がっていったというのが、とても昭和らしくて面白いところ。実際に、B面だったこの曲のほうが、視聴者に強く印象づけられたようですよ。



B面が主役になるなんて!
訳詞者・漣健児としての“デビュー作”
『ステキなタイミング』の日本語詞を手がけたのは草野昌一さんですが、このとき初めて「漣健児(さざなみけんじ)」というペンネームを使ったそうです。後に“洋楽カバーの名手”と呼ばれる存在になる漣健児さんにとって、『ステキなタイミング』は記念すべきスタートとなった一曲。
訳詞は時間が限られる中で急いで仕上げたそうですが、それを感じさせないテンポの良い日本語が、楽曲にぴったりとはまっています。しかも、原曲のユーモアや洒落っ気をしっかり日本語に置き換えているのもすごいところ。初めてのペンネーム使用作品という点でも、この曲が持つ価値はとても大きいと思います。



ペンネームの始まりが、この曲だったとは。
今も愛され続ける、時代を超える魅力
『ステキなタイミング』は、1960年の発売から60年以上経った今でも、多くの人に親しまれている曲です。昭和ポップスを特集するテレビ番組や、懐かしの名曲を収めたCDボックスなどにもたびたび収録されていますし、今回のように現代のCMに使われることで、若い世代にも再発見されているのが素敵だなと思います。
タイトルにもなっている「タイミング」という言葉、時代を問わず人の心にひっかかるテーマですよね。リズム、歌詞、そして坂本九さんの歌声。それぞれが絶妙なバランスで組み合わさって、今聴いても古さを感じさせません。10年先、20年先…さらに後世に渡っても、愛され続けいく一曲でなないでしょうか。



これから先もずっと語り継いでいきたい一曲だね。
ハミングのCM曲の元ネタ『ステキなタイミング』を歌う、坂本九さんとはどんな人?
ハミングのCM曲の元ネタとなった『ステキなタイミング』を歌う坂本九さんとはどんな人なのか、プロフィールや人物像、発表作品など、さらにくわしくご紹介します。
坂本九さんのプロフィール


- 名前:坂本九(さかもと きゅう)
- 本名:大島九(おおしま ひさし)
- 出身地:神奈川県川崎市
- 生年月日:1941年12月10日
- 死没:1985年8月12日(43歳)
- 職業:歌手・俳優・タレント
- 活動期間:1959年〜1985年
- レーベル:東芝音楽工業(現 EMIミュージック・ジャパン)
坂本九さんは、1941年12月10日生まれ、神奈川県川崎市出身の歌手・俳優さんです。
1961年にリリースした『上を向いて歩こう』が国内外で大ヒットし、アメリカでは『SUKIYAKI』というタイトルでBillboard Hot 100の1位を獲得。日本人として初めて全米1位を記録したこの快挙は、今も語り継がれています。
明るく親しみやすい人柄と、やさしい歌声で幅広い世代に支持され、歌手活動だけでなくタレントや俳優として、テレビ番組や映画にも多数出演。『見上げてごらん夜の星を』『明日があるさ』などの名曲も世に送り出しました。
1985年、日本航空123便墜落事故により43歳の若さで逝去しましたが、心に残る歌の数々と人柄は今も多くの人に愛され続けています。
坂本九さんという人物をさらに深掘り!
▼坂本九さんを知る4つのポイント



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『SUKIYAKI』で世界へ。日本人初の全米No.1ヒットを記録
坂本九さんといえば、やっぱり『上を向いて歩こう』。1961年にリリースされたこの曲は、「前向きに生きていこう」というメッセージが込められた一曲で、今でも多くの人に愛されています。当時アメリカでは『SUKIYAKI』というタイトルで紹介され、Billboardチャートの1位を獲得。日本人アーティストとして初めての快挙であり、今でも語り継がれる歴史的な出来事でもあります。
言葉が違っても、坂本九さんのやさしい歌声とメロディが、国境を越えて届いたという事実に、改めて音楽の力を感じますね。しかもこのヒットは、日本人が世界のポップカルチャーに登場する大きなきっかけにもなったそう。坂本九さんは、まさに「道を切り拓いた人」なのですね。



世界が認めた一曲だね。
高校生でレコードデビュー!名曲を次々と発表
坂本九さんは、学生時代に「ダニー飯田とパラダイス・キング」のメンバーとして音楽活動を始めました。当初からボーカルとして注目され、1959年には『悲しき六十才』でレコードデビュー。その後も、時代を明るく照らすような楽曲を次々と発表していきます。
音楽にとどまらず、テレビの司会やバラエティ、映画にも出演し、マルチな才能を発揮していった坂本九さん。親しみやすくて飾らない人柄は、お茶の間にも自然と溶け込んでいった印象です。「九ちゃん」と呼ばれていたことに象徴されるように、身近な存在として多くの人に愛されていたのだと思います。



坂本九さんが好き!という人は今も後を絶たないよ。
43歳で急逝。世界中が悲しんだ早すぎるお別れ
1985年8月12日、坂本九さんは日航ジャンボ機墜落事故で命を落としました。43歳という若さでした。国民的スターの突然の訃報は、日本中に大きな衝撃を与えました。まだまだこれから、という時期だっただけに、世の中の喪失感はとても大きかったと思います。
しかし、あのときからもう何十年も経った今でも、坂本九さんの歌や人柄は、いろんな形で語り継がれています。毎年命日にはテレビやラジオで特集が組まれたり、数々の楽曲が多くの人の心を支える歌として紹介されたり。一人の歌手としてだけでなく、人としての生き方や言葉が、ずっと残り続けているのだと感じます。



あの事故は本当に悲しかった…
心が疲れたときにそっと寄り添ってくれる歌声
坂本九さんの魅力は、なんといってもあのやわらかな笑顔と、すっと心に届く歌声ではないでしょうか。坂本九さんが歌っている姿を見ると、なぜか安心感を感じて、「大丈夫」と思えるから不思議。
『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』『明日があるさ』など、どの曲にも前向きなメッセージが込められていて、落ち込んでいるときにこそ聴きたくなるものばかりです。
きっと、坂本九さん自身がまっすぐに生きていたからこそ、歌詞や歌声に力が宿っていたのだと思います。身近にいるお兄さんのような存在でありながら、人生の大切なことをそっと教えてくれるような…不思議な存在感のある方でした。



ずっと歌っていて欲しかった。
坂本九さんといえばこの作品【代表作】
今もなお、多くの人をあげまし続ける坂本九さんの楽曲の数々。数多くある中でも特に知っておきたい代表作は、こちら。



それぞれの作品について、さらに詳しく紹介するよ。作品のタイトルをクリックすると、見たい作品までジャンプできるよ。
楽曲『悲しき六十才』(1960年)
坂本九さんが「ダニー飯田とパラダイス・キング」のボーカルとして歌ったデビュー曲です。原曲はポール・アンカの『Put Your Head on My Shoulder』で、それに日本語詞をつけてカバーしたのがこの曲。軽快なリズムと甘いメロディに乗せて、「60歳の恋」をコミカルに描いた内容がユニークで、当時としては斬新だったそうですよ。
坂本九さんの人懐っこい歌い方が曲の世界観によく合っていて、歌番組などでも注目されました。この1曲をきっかけに、「九ちゃん」の愛称で親しまれ、人気が急上昇。まさにブレイクのきっかけとなった1曲です。今聴いても思わずクスッとしてしまうような、歌詞にも注目です。
楽曲『上を向いて歩こう』(1961年)
坂本九さんの代表曲にして、日本の音楽史に残る名曲です。作詞は永六輔さん、作曲は中村八大さんの名コンビ。失恋の歌ではありますが、「涙がこぼれないように 上を向いて歩こう」という歌詞が、多くの人の心に刺さり、日本中に希望を届けました。
海外では『SUKIYAKI』というタイトルで発売され、アメリカのBillboard Hot 100で1位を獲得。日本人アーティストとして初めての快挙で、世界的にも高く評価されました。坂本九さんのやさしくて力強い歌声が、言葉の壁を越えて多くの人の心に届いたのだと思います。今でも卒業式やイベントなどで歌われ続けており、まさに時代を越える一曲です。


楽曲『見上げてごらん夜の星を』(1963年)
もともとは1960年に上演された同名の舞台劇のために作られた曲で、坂本九さんの歌唱により1963年にシングルとして発売されました。作詞は永六輔さんで、作曲はいずみたくさん。澄み渡るような美しいメロディとやさしい歌詞が、聴く人の心を掴みました。
特に印象的なのは、坂本九さんの静かで包み込むような歌い方。「語りかけるような声に癒された」という声も多いのだそう。発売当時だけでなく、現在でも多くの歌手にカバーされるなど、名曲として長く愛されています。夜に聴きたくなるような、落ち着いた一曲です。
楽曲『明日があるさ』(1963年)
「人生、いろいろあるけど明日があるさ」と励ますような、前向きなメッセージが詰まった楽曲です。作詞は青島幸男さん、作曲は中村八大さん。落ち込んでいるときや迷っているとき、力強く背中押してくれるような明るさがあり、坂本九さんの笑顔がそのまま曲になったような印象があります。
サビの「明日があるさ 明日がある」は誰もが一度は耳にしたことのあるフレーズではないでしょうか。2000年代に入ってからはウルフルズやRe:Japanによるカバーでも話題となり、幅広い世代に親しまれています。坂本九さんの歌声で聴くこの曲は、今も変わらず、元気をくれる存在だと思います。
【まとめ】ハミングのCM曲の元ネタは、坂本九さんの歌う『ステキなタイミング』だった
今回のハミングのCM曲の元ネタになったのは、坂本九さんの『ステキなタイミング』でした。
1960年に発表されたこの曲は、明るく軽やかなリズムと、前向きになれるような歌詞が魅力の一曲。原曲はアメリカのヒット曲『Good Timin’』で、日本では坂本九さんの歌声によって親しまれました。ハミングのCMでは、そのメロディに新しい歌詞をのせて、ハミングらしい“ごきげん”な雰囲気にアレンジされています。
時代をこえて心を明るくしてくれる坂本九さんの『ステキなタイミング』。これをきっかけにもう一度聴いてみるのも、なんだかいい時間になりそうですね。



ハミングCM曲の元ネタ、坂本九さんの『ステキなタイミング』をご紹介しました!